だいたい60歳以下の方で、痛みも伴う→前立腺炎が考えられます。
前立腺とは膀胱の下にあり、体の底にあるため血行不良に陥りやすい臓器です。前立腺炎大きく分けて細菌性(急性)と非細菌性(慢性)とがあります。細菌性前立腺炎は、体の抵抗力が弱っているときなど尿道から入った主に大腸菌が前立腺に炎症を引き起こすものです。
抗生剤内服2週間程度でほぼ良くなります。非細菌性前立腺は体の冷え(冬場外での作業)、長時間座りっぱなし(事務職・運転手の方々)、アルコールの取りすぎなどで前立腺の組織の状態が障害され引き起こされる疾患です。内服薬と生活改善で軽快していきます。
60歳以上の方で、出ずらい・切れが悪いなどの症状も伴う→前立腺肥大症が考えられます。
前立腺はピンポン玉より一回り小さいくらいの大きさですが、加齢とともに徐々に大きくなりピンポン玉より二回りも三回りも大きくなってしまう方がいます。これを前立腺肥大症といいます。
前立腺が大きくなると中を通っている尿道を圧迫するため尿の出方が悪くなったり、トイレが近くなったりします。最近よいお薬が出てきていますので御相談ください。